お知らせ

2022.12.13
文化的安全に配慮したケア能力の向上の研修を開催しました

2022年11月22日(於 保健学科棟セミナー室)・24日(於 岡山コンベンションセンター会議室)に「文化的安全に配慮したケア能力の向上の研修」を開催しました。

グローバル化の進む中で看護職をはじめとした保健医療職者は、自分の文化や価値観と大きく異なるクライエントに質の高い保健医療サービスを提供することが求められています。本研修では、講義と研修を通じて、多文化社会においてクライアントが文化的安全感を持ちながら医療サービスを受けられるためのエッセンスと日本の特性を踏まえた文化的安全に配慮したケアを学ぶ機会を提供するため開催されました。

Lev Zhuravsky先生による文化的安全に配慮したケア概論の講義後、ハンズオン研修が行われました。研修では、講義での学びを活かしつつ、事例に内在する文化的安全性の課題と向き合い、文化的安全に配慮した態度やケアについて意見を交換し発表しました。

研修の参加者からは「研修に参加する前には文化的安全は自分にとって重要だと感じていない概念でしたが、研修を通して患者の安全を守るために非常に重要な視点であることを学び、すべての医療者が学ぶ必要があると感じました」という声をいただき、国際的な観点から文化的安全の重要性を実感する機会を提供することができました。

この他、丸谷美紀先生による「環太平洋島嶼国における地域の文化に即した災害時保健活動の成果発表」および、ガンビア共和国より来日されているPhebian I. G. Segnia先生による「ガンビアにおける看護教育」の講演により文化的安全に配慮した保健活動の実践や他国の文化的特徴や看護学教育の歴史と現状についてご紹介いただきました。

講師の先生方のご講演および研修により文化的安全に配慮することの意義や必要性を学び、他国の文化を知るだけではなく自国の文化を理解する重要性を感じる貴重な機会を提供いただきました。

「研修に参加する前は文化的安全性は自分にとって重要性を感じていない概念でしたが、研修を通して患者の安全を守るために非常に重要な視点であることを学び、すべての医療者が学ぶ必要があると感じました」

文化的安全に配慮したケア概論とハンズオン研修:Lev Zhuravsky先生(Health New Zealand)

環太平洋島嶼国における地域の文化に即した全人的災害時保健活動に関する研究報告: 丸谷美紀先生(保健医療科学院)

ガンビアにおける文化に配慮したケア:HEBIAN GRANTE先生