保健学科

MESSAGE

専攻長からのメッセージ

看護学専攻での学び

看護学専攻長
中塚 幹也

看護学専攻長 中塚 幹也

 看護の対象は病気をもっている人ばかりではなく、あらゆる健康レベルの人々が対象です。現在は健康であっても、将来の健康障害に対する予防も重要となります。看護ケアを通して、人々がより質の高い生活を獲得するため、看護職には深い人間理解と、専門的な知識および技術、論理的思考能力や問題解決思考、倫理的な判断、行動力など様々な能力が求められています。そして、看護職は病院、診療所、地域、企業、学校といった広い領域で活躍しており、あらゆる健康レベルの人々に対する看護を実践するために、保健・医療・福祉チームのメンバーとして様々な職種と連携・協働しています。
 看護学専攻では、保健学科の共通理念である人間尊重とヘルスプロモーションの精神を活かしつつ、看護の対象となる人々と援助的関係を築き、他職種と連携・協働していくために必要となるコミュニケーション能力の向上に、取り組んでいます。さらに、看護実践の基礎的知識・能力および臨床判断能力を養い、地域で暮らす多様な人々の暮らしと健康を支えるために、活躍できる人材育成を行っています。
 看護の対象は、日本人ばかりではなく、日本に居住する外国人も含まれ、国際社会に目を向けた能力が求められています。それゆえ国際的視点を持ち、看護活動の実践および指導的役割を担うことができる基礎的能力の養成に力を入れています。

EDUCATIONAL GOALS

専攻の教育目標

看護学専攻がめざす教育目標は以下のとおりです。

1.個人の尊厳と意思決定の尊重および人権擁護を重視する態度を培う

2.他者との相互作用を通して関係性を構築・発展させる能力を養う

3.看護実践および看護学の学問体系の創造に不可欠となる情報収集力と分析力、問題解決力、柔軟な批判的思考力や判断力を養う

4.保健・医療・福祉のあらゆる場において、個人・家族・集団・地域社会のニーズに対応した看護を実践するために必要な専門的知識・技術を習得する

5.保健・医療・福祉のあらゆる場において、医療チームの一員として他職種と協働・連携ができる基礎的能力を養う

6.国際的視野に立ち、看護活動の実践および指導的役割が発揮できる基礎的能力を養う

CURRICULUM

カリキュラム

2022年度から一部カリキュラムを改正し、「人々を地域で暮らす人として捉え、さまざまな資源を活用して看護サービスを提供する力を育成する」ことや「臨床判断能力を強化する」ことにも力を入れています。

カリキュラムマップ
看護学分野のカリキュラムマップ

教養教育科目:津島キャンパス  専門教育科目:鹿田キャンパス
1・2年次には、週のうち2日(1年次:月・木、2年次:火・金)津島キャンパスで学びます。
津島キャンパス・鹿田キャンパスともに岡山駅から自転車で15分程の距離。

CBT(Computer Based Testing)

看護学専攻ではCBTを毎年実施しており、9月後半から開始する臨地実習に必要な「知識」を問う試験で、学生の学習支援を行っています。

専門教育として、以下のような専門基礎科目・専門科目を準備しています。
学年進度および関心に応じて、履修登録をして学びます。

専門基礎科目

生命科学

栄養・代謝学

形態・機能学

形態・機能学演習

感染免疫学

基礎遺伝子学

基礎病態学

基礎微生物学

臨床薬理学

人間科学

医学概論

保健科学入門

ヘルスプロモーション入門

教育学入門

発達心理学

臨床心理学

情報科学

情報数理科学

医用工学入門

保健統計学

レギュラトリーサイエンス入門

保健福祉科学

医療保健システム論

国際公衆衛生

基礎公衆衛生

保健行政論

社会福祉論

専門科目

看護病態学

成人疾病病態論(慢性疾患)

成人疾病病態論(急性疾患)

老年病態論

精神病態論

小児病態論

女性病態論

基礎看護学

看護学概論

看護キャリア入門

ケア技術のエビデンスⅠ

ケア技術のエビデンスⅡ

看護人間関係論

看護過程論

感染看護学

健康生活援助論Ⅰ

健康生活援助論Ⅱ

療養生活援助論Ⅰ

療養生活援助論Ⅱ

基礎看護学実習Ⅰ

基礎看護学実習Ⅱ

地域・在宅看護学

人間生活論

地域生活支援論

家族援助論

地域包括ケア論

健康学習支援論

地域・在宅看護学概論

地域・在宅看護学

地域・在宅看護学実習

成人看護学

成人看護学概論

成人看護学Ⅰ

成人看護学Ⅱ

クリティカルケア論

エンドオブライフケア論

成人看護学実習Ⅰ

成人看護学実習Ⅱ

老年看護学

老年看護学概論

老年看護学Ⅰ

老年看護学Ⅱ

老年看護学実習

精神看護学

精神看護学概論

精神看護学

精神看護学実習

小児看護学

小児看護学概論

小児看護学Ⅰ

小児看護学Ⅱ

小児看護学実習

母性看護学

母性看護学概論

母性看護学Ⅰ

母性看護学Ⅱ

母性看護学実習

看護の統合と実践

看護理論

看護アセスメント

看護シミュレーション教育:臨床技能評価

看護管理学

看護実践倫理

災害看護論

統合実習Ⅰ

統合実習Ⅱ

看護マネジメント実習

医療文献リーディング

研究の基礎

卒業研究Ⅰ

卒業研究Ⅱ

医療学部系共通

チーム医療論

カウンセリング

医療経済学

災害危機管理論

救命救急医療

その他

Global Practice of the Health Sciences

グローバルスタディズ2(医療系)

Exploratory Practice Ⅰ

Exploratory Practice Ⅱ

Exploratory Practice Ⅲ

公衆衛生看護学

公衆衛生看護学概論

公衆衛生看護活動論Ⅰ

公衆衛生看護活動論Ⅱ

公衆衛生看護活動論Ⅲ

公衆衛生看護学実習Ⅰ

公衆衛生看護学実習Ⅱ

グローバル人材育成特別コース(Global Human Resource Development)
看護学統合 看護学統合

 保健学科で看護学を学びながら英語力養成、海外研修・留学などのプログラムを履修し、グローバルリーダーシップを育むことができるコース(通称:Gコース)があります。

 入学後、グローバル人材育成特別コースの履修を希望した学生の中から、一定の英語力、書類審査等により選抜されます。選ばれた学生は、入学した学部(医学部保健学科)に所属しながら、Gコースを副専攻コースとして体系的なプログラムで学ぶことができます。修了生には、所属学部の学位記以外に、グローバル人材育成特別コースの修了証書が授与されます。

 看護学専攻では、多くのGコース修了生を輩出しています。2022年3月の卒業生では4名がGコースを修了しました。在学生にも多くのGコースを副専攻としている学生がいます。
 2020年に岡山大学で開催された世界的ビジネスコンテスト「HultPrize」では、看護学専攻所属でGコースの学生(2名)もプレゼンターとして登壇し、英語でビジネスプランを発表しました。

詳しくはこちら link
大学院(博士前期課程)早期履修プログラム

 このプログラムは、保健学研究科に進学予定の保健学科の学生が、在学中に保健学研究科(博士前期課程)の科目を先取りして、保健学研究科に進学後に既習単位として取り扱うものです。保健学科と保健学研究科のシームレスな連携を行うことを目的としています。

履修対象となる科目

危機管理学(2単位)

保健学研究科前期課程

共通・コア科目

看護理論(2単位)

保健学研究科前期課程

専門科目

看護研究(2単位)

保健学研究科前期課程

専門科目

履修申請の時期
4年次の者が上記科目の履修登録期間に申請することになります。

※取得した単位は、大学院に学部卒業と同時に進学しなくても数年の臨床経験をしたあとに大学院保健学研究科(博士前期課程)に入学する場合にも既習単位等の認定として申請をすることが可能です。

PICKUP LECTURE

代表的な講義

チーム医療演習


(教養教育科目)

チーム医療演習 チーム医療演習

 「チーム医療演習」は1年生の1学期・2学期開講の科目です。この科目では、看護学専攻・放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻の枠を超えてひとつのチームをつくり(1グループ8~10人の構成)、週に1回のワークを行います。健康・保健・医療の分野における課題に対して、必要な知識や情報を整理してプレゼンテーションを行い、チームの中で知恵を出し合いながら課題を探求しています。この科目をとおして課題解決能力を高めることはもちろんですが、専攻の枠を超えることで同じ医療職を目指しながらも志向の異なる学生と意見を交わし、連携能力やコミュニケーション能力をつけることも目指しています。入学してすぐの4月から8月まで開講されるこの科目で、他専攻の友人をつくれるのも魅力のひとつです。

看護アセスメント


(看護の統合と実践)

看護アセスメント 看護アセスメント

 「看護アセスメント」は3年生の1学期開講の科目です。これまで学んだ知識を統合し、グループワークによって、“Aさん”を発達、健康課題、生活の側面から理解して、ニーズを見いだし、支援に繋げる力を養います。最新のガイドラインを調べ、病態関連図を描くところから始めますが、“Aさん”に看護として何が求められるのかを共に考え、アセスメントツール(看護理論)も自分たちで選択しています。2グループに1名の教員が担当者としてサポートをしていますが、学生が主体となって学生相互のやり取りで学習を活性化しています。この科目を通して、アセスメント力を高めることはもちろんですが、チームで看護実践を行う上で必要なコミュニケーション能力や課題解決力をつけています。

エンドオブライフケア論


(成人看護学)

エンドオブライフケア論

 「エンドオブライフケア論」は、選択科目です。エンドオブライフの意味を考えながら、人生の終焉にある人々が最期までよりよく生きることを考えていく科目になります。専門的な知識なども学びますが、患者が死に向かう過程でどのような体験をしているのか、ワークを行いながら患者の気持ちや体験に近づくことを大切にしています。“あとどのくらい生きられるのですか?”そう患者に問われたらあなたはどうこたえるのか? そのようなことを学生に投げかけながら、生きること・死ぬことを深く考え、看護者として患者・家族とどう対峙していくのか、ケアのあり方を考えています。

看護シミュレーション教育:臨床技能評価


(看護の統合と実践)

看護シミュレーション教育:臨床技能評価 看護シミュレーション教育:臨床技能評価

 「看護シミュレーション教育:臨床技能評価」は、すべての領域実習を終了した後に、学生が自身の実践能力の到達状況を確認し、さらに高めることを目指した科目です。特にコミュニケーション力、呼吸状態の観察力、術後患者の一連の観察力(記録・報告を含む)を取り上げています。コミュニケーションについては、不安をもつ患者の場面を設定し、聴く力や伝える力の確認をしています。終了後は、SP(模擬患者)から直接コメントをもらい、それを活かすことができます。術後患者の観察については、高性能機能シミュレーターを用い、術後1日目の集中治療室(ICU)での状態をシナリオ化しています。痛み、創部(傷口)、ドレーンの挿入など、実践に近い形でリアリティをもって学生が学べるようになっています。学生は、この演習を通して、自分を客観的に見つめられるようになり、さらに大きく成長します。

医療文献リーディング


(看護の統合と実践)

看護学統合 看護学統合

 「医療文献リーディング」は、2022年度から新たに開講した科目です。3年生の2学期に履修する選択科目になります。この科目では研究論文を読み解くためのポイントを学び、批判的・論理的に論文を読むための力を養います。情報検索や情報選択のスキルを高めることも目指しています。単なる知識やスキルでなく、実践への活用ができるよう事例を設定してすすめているのも特徴のひとつです。“ Bさん” の状況を踏まえつつ、 根拠のある看護実践をBさんにどう届けるのか、私たちは何を知る必要があるのか、文献を読む目的を明確にしながらグループでディスカッションしてすすめます。学生は、論文データベースを用いた検索のコツや読み方のコツを少しずつ身につけ、視点を持つことで論文の見方が変わる体験をしていきます。論文を読むことが“面白い”“楽しい”!(学生の言葉)これらの力を9月後半からの領域別実習、卒業研究に繋げていきます。

保健師課程で学ぶ講義

公衆衛生看護学技術Ⅰ


(公衆衛生看護学)

公衆衛生看護学技術Ⅰ 公衆衛生看護学技術Ⅰ

 「公衆衛生看護学技術Ⅰ」は保健師課程学生(3年生)の必須科目の1つです。この科目では地域全体を対象にして、どのような健康課題があるのか探索します。健康課題は、健康に関する各種データ、環境、住民の声などから得られるデータを分析することによって明らかにします。地域に出向く前には地図も作成し、何を観察してくるのか十分に吟味して出かけます。本科目は4年生に控える公衆衛生看護学実習で実施する地域診断の実践につながります。

公衆衛生看護学技術Ⅱ


(公衆衛生看護学)

公衆衛生看護学技術Ⅱ 公衆衛生看護学技術Ⅱ

 「公衆衛生看護学技術Ⅱ」も保健師課程学生(3年生)の必須科目の1つです。この科目では特に母子保健に関連する技術について学びます。技術の実際では、乳児の家庭訪問および1歳6ヶ月児健康診査の保健指導についてロールプレイを行い、技術力を高めます。本科目で学んだことは、4年生に控える公衆衛生看護学実習の中で体験する家庭訪問や乳幼児健康診査の場面で活かされます。

公衆衛生看護学技術Ⅲ


(公衆衛生看護学)

公衆衛生看護学技術Ⅲ

 「公衆衛生看護学技術Ⅲ」も保健師課程学生(3年生)の必須科目の1つです。この科目では、特に成人・高齢者保健に関連する技術について学びます。技術の実際では、健康相談や健康教育を行い、技術力を高めます。健康教育は、地域住民を対象に実施し、チラシも作成します。本科目で学んだことは、4年生に控える公衆衛生看護学実習で体験する個人・集団教育の場面で活かされます。

LICENSE

取得できる資格

学士(保健学)

卒業により得られる学位です。

看護師

卒業により受験資格が得られます。

保健師

2年次後期(3月初旬)に行われる保健師課程の選抜試験に合格後、保健師国家試験受験資格コースの必修単位を満たした場合に、保健師の受験資格が得られます。
保健師の免許を取得するには、看護師免許の取得が前提条件となります。

養護教諭(2種)

保健師免許取得後、申請により取得できます。
ガイダンス pdf

衛生管理者(1種)

保健師免許取得後、申請により取得できます。
ガイダンス pdf

助産師
大学院進学者のみ

大学院博士前期課程 助産学コース修了により受験資格が得られます。
保健学科研究科

国家試験合格率(令和5年度)

看護師国家試験 96%

保健師国家試験 100%

REAL LIFE

学生のリアルライフ

1年生のリアルライフ

看護学専攻の先輩

どのようなことを学んでいますか
看護学、薬理学、人体の構造など医療に関する様々な専門的知識を学んでいます。講義式の授業はオンラインが多いのですが、演習は対面で行っていて、バイタルサインの測定などの実技を学んでいます。一般教育科目では英語、絵画、SDGsまで幅広く学んでいます。チーム医療演習では他の専攻の人達と協力しながら一つのテーマについて調べたり、実験をしたりしています。

空き時間の過ごし方や課外活動について教えてください
午後から講義が入っていない日には、友達とショッピングに行ったり、カフェに行ったりしています。サークルの友達や先輩とは、ドライブに行ったり、活動以外の時間も一緒に過ごすことがあります。1人暮らしをしているのですが、週3-4日ほどはアルバイトをして学生生活を送っています!

ある1日の過ごし方

看護学分野のカリキュラムマップ

1日のスケジュール(講義)

看護学分野のカリキュラムマップ
2年生のリアルライフ

看護学専攻の先輩

どのようなことを学んでいますか
1年次には一般教養や医療保健の基礎的な知識について他専攻の学生と一緒に学びました。2年次から看護ケアや専門的な疾患についての講義、ケアの実技演習が増えてきました。看護技術の演習では先生の指導のもと学生同士で取り組んだり、話し合うことによって講義だけでは気付けなかったことを多く吸収しています。

空き時間の過ごし方や課外活動について教えてください
実家から新幹線と自転車を使って通学しています。オンライン形式の講義の日には通学時間がない分、時間に余裕があるため地元でアルバイトをしています。空いた時間には、オンデマンド形式の講義を受講したり、課題に取り組むことで、有効に時間を利用することができています。サークル活動では、家が遠い自分にも無理のない範囲で仲間と親交を深めながら楽しい時間を過ごしています。

ある1日の過ごし方

看護学分野のカリキュラムマップ 看護学分野のカリキュラムマップ

1日のスケジュール(講義)

看護学分野のカリキュラムマップ
3年生のリアルライフ

看護学専攻の先輩

どのようなことを学んでいますか
3年生になると本格的に臨床(地)実習や卒業研究のゼミが始まります。実習では患者さんとの関わりを通して講義の中では得られなかった気づきや体験があり、知識、技術、理論の重要性を日々感じています。座学による講義と違い、自分で考えて計画しケアを行うことに難しさも感じますが、やりがいや学びの多い貴重な経験になります。

空き時間の過ごし方や課外活動について教えてください
実習がある週は、疾患・治療・ケアについて学習をしたり、実習記録を書いて思考の整理を進めています。自己学習をするだけでなく、友達と学びを共有して考えを広めたり深めています。
実習が入っていない週は、論文を読み、卒業研究のテーマを考えたり、友達とごはんを食べに行ったりしています。また、週に2-3日程度アルバイトもしています。
3年生の後期からは実習を中心とした生活になるので、アルバイトを調整し、息抜きをしながら暮らしています。

ある1日の過ごし方

看護学分野のカリキュラムマップ 看護学分野のカリキュラムマップ

1日のスケジュール(講義)

看護学分野のカリキュラムマップ

※実習の入っている週のスケジュール

保健師課程のリアルライフ

保健師課程の先輩

どうして保健師課程に進んだのですか
1年次に行った基礎看護学実習で、患者さんから“病気を早期に発見できていれば入院しなくてよかったかもしれない”というお話しを伺い、病気を予防することに関心を持ちました。また、目の前の患者さんだけでなく、乳児から高齢者まで、より多くの方の健康に貢献できることに魅力を感じ、保健師課程に進みました。

どのようなことを学んでいますか
講義において公衆衛生看護学の理念・活動の原則、各ライフステージの健康課題・施策などを学び、保健師の活動に求められていることについて理解を深めています。また、演習(公衆衛生看護学技術Ⅰ)では母子や高齢者の視点で人々が暮らす地域について診断を行えるよう、大学周辺でインタビューを行ったり、地域施設の訪問をしたりしています。これらの体験を通して保健師の活動について学んでいます。

空き時間の過ごし方や課外活動について教えてください
空き時間には、グループ発表の資料作成や講義の復習を行っています。課外活動(部活動)ではサッカー部のマネージャーをしています。部活が終わると食事に行ったり、時には県外に遠征に行ったりと仲間と楽しく活動しています。部活動のメンバーは専攻や学年も様々であるため、情報交換をしたり、色々な考え方に触れる機会にもなっています。

ある1日の過ごし方

看護学分野のカリキュラムマップ

1日のスケジュール(講義)

看護学分野のカリキュラムマップ

MESSAGE

在学生からのメッセージ

大学生になり、自由な時間が増えました。部活は新しいことに挑戦しようと、カレッジスポーツであるボートを始め、とてもいい仲間に出会いました。放課後はアルバイトをしたり、友達と遊んだり、趣味の自転車や映画鑑賞を楽しんだりとさまざまです。大学は、何をしてもよく、何をしなくてもよい不思議なところです。岡山大学で楽しい大学生活を送りませんか?(4年生)

※岡山大学には120を超えるクラブ(学生自身による自主運営の校友会クラブ)があります。
 公認クラブ(津島)(鹿田)については下記をご覧ください。

 http://seikagai.ccsv.okayama-u.ac.jp/data/club_tsushima/top

岡山大学での生活は、素敵な学友や先輩後輩、先生方に囲まれ非常に刺激的です。私は1年生のチーム医療演習で釜山に行き、交流だけでなく市街を散策するなど想像以上に有意義な時間を過ごしました。 看護師になるために必要な知識技術を身につけるだけでなく、様々な人間と関わり合い、様々な考えに触れながら過ごすことで、人間としての成長を実感しています。時には落ち込んだり、悩んだりすることもあるけれど、それすらも新たな学びへと変えられる、そんな日々を過ごしています。(4年生)

岡山大学では、アルバイトと学校の勉強を両立し、私生活が充実している学生が多くいます。私も入学した時は授業についていくことやテストが不安でしたが、いざ入学してみると思っていたより上手くいくものだと感じました。テスト期間は友達と助け合いながら勉強したり、休日は自分で計画を立てて課題に取り組んだり、授業の復習を行っています。効率良く取り組めば、アルバイトや友達と遊ぶ時間をたくさんとることもできます。コロナ禍でオンラインの授業が多いですが、夢に向かって頑張っています。(3年生)

大学では専門的な知識を学ぶため、難しいと感じることも多いですが、先生に質問をできる環境が整っていますし、友達と協力しながら学ぶことで楽しいと感じることもできます。また、岡山大学の図書館には参考書や本などが豊富に取り揃えられており、自習スペースもあるため、勉強がしやすい環境にあります。(3年生)

※図書館は、中央図書館(津島キャンパス内)と鹿田分館(鹿田キャンパス内)があります。
 図書館については下記をご覧ください。 写真は鹿田分館

 https://www.lib.okayama-u.ac.jp/

大学生活を一言で表すと、「自由と責任」です。
理由としては、高校生と比べて大学生は自由な時間が多く、自分のやりたいことができる反面、履修登録や提出物など学業面において自分で責任を持って取り組む場面が多いからです。両方のバランスを図ることで、充実した日々を過ごせています。(2年生)

私はフットサルサークルとバレーボール部を掛け持ちしています。講義やアルバイトもあり忙しい日々ですが、それ以上に得られる充実感や先輩、仲間との楽しい時間は何ものにも代えがたいと感じています。オンライン授業、特にオンデマンド式の講義では講義を受ける時間を自分で調整し講義の振り返りを効率的にすることができ、自己管理力を培うことができると感じています。(2年生)

FUTURE

卒業後の進路

進学・就職状況令和5年度実績
進学・就職状況
主な進学先令和元年〜令和5年度

岡山大学大学院保健学研究科
岡山大学歯学部歯学科
岡山大学教育学部養護教諭特別学科
岡山県立大学大学院保健福祉学研究科
大阪大学大学院医学系研究科助産師課程
金沢大学養護教諭特別別科
神戸大学大学院保健学研究科
県立広島大学助産学専攻科
島根県立大学別科助産学専攻
香川県立保健医療大学大学院博士前期課程

主な就職先令和元年〜令和5年度
【岡山県】
[病院]
岡山大学病院
岡山済生会総合病院
岡山市立総合医療センター
岡山県精神科医療センター
吉備高原医療リハビリテーションセンター
しげい病院
心臓病センター榊原病院倉敷中央病院
津山中央病院
南岡山医療センター
[保健師]
岡山県
岡山市
淳風会

【中国・四国】
[病院]
香川大学医学部附属病院
公立学校共済組合中国中央病院
徳島赤十字病院
広島市立病院機構
広島大学病院
松山赤十字病院
山口大学医学附属病院高松赤十字病院
福山医療センター
[保健師]
愛媛県
高知県
鳥取県
広島県
大洲市
観音寺市
下関市
福山市
山口市

【近畿】
[病院]
三重県立総合医療センター
大阪大学医学部附属病院
大阪医科大学附属病院
京都大学医学部附属病院
近畿大学病院
神戸市立医療センター
神戸赤十字病院
神戸大学医学部附属病院
国立循環器病研究センター
兵庫医科大学病院
兵庫県立尼崎総合医療センター
兵庫県立こども病院姫路赤十字病院
[保健師]
兵庫県
大阪市
神戸市

【九州】
[病院]
九州大学病院
那覇市立病院
[保健師]
北九州市
宮崎市
由布市

MESSAGE

卒業生からのメッセージ

患者さんの安心・安全・安楽につながる実践のために
看護学専攻_卒業生
2023年 岡山大学卒業
2023年 岡山大学病院 病棟勤務

―4年間で学んだことについて教えてください
 看護を実践するために必要な専門的や知識や技術を身に付け、根拠に基づいて考えることの大切さを学びました。臨床実習では座学や演習だけでは得ることが難しい実践的な技術や知識を学ぶことができ、患者さんの状態をアセスメントしながら観察やケアを行い、よりよい看護ができるように考える力を養いました。学生間でのカンファレンスの機会も多く、様々な視点から自分の看護を振り返ることができました。
―その学びがどのように活かされていますか?
 私は現在病棟で勤務していますが、術後や化学療法中など疾患や治療により患者さんの状態は様々です。それぞれの患者さんの状態を把握して、起こり得るリスクを考え、観察やケアを続けていくことで患者さんの安心・安全・安楽につながることを実感しています。分からないことがあれば調べたり、先輩看護師に質問したりしながら、日々学び続ける姿勢を大切にしています。
―これからの夢や目標を教えてください
 看護師1年目の今は、知識や経験不足で覚えることも多く、1日に複数の患者さんをみているため、1人の患者さんとじっくり向き合う時間をなかなかとることができませんが、限られた時間の中でも患者さんとの関わりを大切にし、気持ちに寄り添い、信頼される看護師になりたいと思っています。そのために必要な知識や技術を身につけていきたいです。

学び合える学風の中での成長
看護学専攻_卒業生
2021年 岡山大学卒業 Gコース修了
2021年 倉敷中央病院 手術室勤務

―大学生活の4年間で特に印象に残っていることは何ですか?
 2年次のアメリカ留学と3・4年次のグループ授業です。アメリカ テキサス州のDallas Baptist Universityへの留学では、英語力を飛躍的に伸ばすことができました。また医療分野で海外においてチャレンジすることを考えるきっかけにもなりました。テキサス州という移民の多い州での留学経験は、宗教観や多文化共生について考える機会にもなりました。3・4年次に履修した「看護アセスメント」や「看護シミュレーション教育」では、与えられた症例・事例についてまず自分で考え、実践し、他の学生や教員から意見を貰いました。自分の思考の傾向やパターンを見つめることができ、新しい視点を身につけることに繋がりました。
―卒業してみて感じる母校の魅力は?在学生・高校生に先輩として伝えたいことは?
 私が岡山大学で学んで良かったと思う点は、本学のキャンパス(津島キャンパス)と医学部キャンパス(鹿田キャンパス)が近いので、さまざまな学部の人たちと横断的な繋がりを持てたことです。学生間だけでなく、先生方や職員の方々、人との出会いに恵まれました。広々としたキャンパス、学び合える学風の中で多様な人と出会い、色々な視点を培って欲しいと思います。
―大学での学びが現在の実践にどのように活かされていますか?
 授業や演習を通して、根拠に基づいて論理的に看護を展開することを学びました。私は現在手術室で勤務していますが、手術を受ける患者さんのリスクや看護実践を考えるうえで役立っています。自分の行う看護行為の裏付けや優先性を判断することにも繋がっています。他職種と協働することが多い職場ですので、その人たちとの中でより自信を持って発言することにも繋がっています。大学でチームやグループを意識した学びを行ったお陰で、医療チームの中で臆することなくコミュニケーションが図れ、仕事ができ、患者さんに安全な医療を提供するだけでなく、自分にとっても心理的な安全性を高く保ったうえで働くことができていると思います。
―将来の夢や目標を教えて下さい
 看護師2年目の現在は、手術室看護師として様々な症例を経験しスキルアップを目指しています。自分のキャリアについてはまだ模索中ですが、いずれは国際機関・行政機関で、医療資源の適正配分や看護教育に携わる道に進みたいと考えています。

大学生活は 学びも遊びも‘今しかできないこと’で満ちている
看護学専攻_卒業生
2019年 岡山大学卒業 保健師課程修了
2021年 岡山大学大学院保健学研究科 博士前期課程修了
2021年 岡山市保健所 感染症対策課勤務

―学部の4年間で特に印象深く残っていることは何ですか?
 一人暮らし及び大学生活がスタートしたことそのものです。毎日が新鮮なことばかりで、非常に良い時間を過ごしました。学びも遊びも含めた大学生活は今しかできないことが沢山ありますので、後輩の皆様には日々を大切に過ごしてほしいと思います。
―大学院に進学されていますがなぜ大学院に進もうと思われたのですか?
 高校生の頃から大学院進学を目標にしていました。加えて、保健師養成課程が大学院化している大学もあり、将来就職した時の同期に負けない学びを積んでおきたいと考えたからです。最終的には、学部の卒業研究ゼミにおいて、指導の先生が背中を押してくださったことが大学院進学を決断した理由でした。
―大学・大学院での学びが現在の実践にどのように活かされていますか?
 私は岡山市保健所で感染症対策の業務を行なっています。実習を頑張った経験、国家試験、論文を読み書きする力、統計の知識など、これまで養った力が現場に活きています。
―将来の夢や目標を教えて下さい
 岡山市保健所は保健師業務のうち、母子保健をはじめ、感染症、精神保健、難病など様々な機能を有しています。大学時代を過ごした岡山でより良い学びをしたいと思い、入庁しました。今後も様々な知識と経験を積んだ保健師になれるよう頑張りたいです。

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