研究分野紹介・看護学分野

超高齢社会における医療の場は病院から地域・在宅医療へと移行し、チーム医療の中で看護職の役割がますます重要になっています。そして高度専門医療、災害医療、国際医療および保健・福祉の場でも、多様な職種と連携・協働しながら看護の専門性を発揮することが責務となっています。
また看護職は常に自身の知識や技術を研鑽しながら、キャリアを積み重ねていくことが求められています。そのため今まで以上に、資質の高い看護職すなわち科学的な視野で看護を探求し、専門的臨床実践能力をもった看護職を看護系大学院教育課程の中で、養成することが必要となっています。
看護学分野では、岡山大学病院をはじめとする病院や地域における施設との連携を活かしながら、実践に役立つ研究を志向しています。さらに看護のエビデンスに基づく専門性を高め、より質の高い看護の提供や看護システムを構築できる研究者、教育者および実践家を養成する大学院教育を目指しています。
博士前期課程では、助産師の養成も行っています。


看護学分野

 

領域 担当教員 主な研究課題
基礎看護学
領域
齋藤 信也 教授
  1. ① 医療技術評価・医薬経済に関する研究
  2. ② QOLとPRO(Patient-reported Outcome)に関する研究
  3. ③ 看護師の裁量権に関する研究
  4. ④ 医療資源配分の倫理に関する研究
  5. ⑤ 医学的無益性に関する研究
  6. ⑥ 非がん患者の緩和ケアに関する研究
小野 美穂 講師
  1. ① 患者のピアサポートおよびピアサポートプログラムに関する研究
  2. ② 看護教育に関する研究
  3. ③ 患者教育・自己管理支援に関する研究
成育看護学
領域
中塚 幹也 教授
  1. ① 生殖医療に関連する社会的,経済的,倫理的因子に関する研究
  2. ② 不妊症,不育症患者における各種のストレスとそのサポートに関する研究
  3. ③ がん患者の生殖機能温存に関する研究
  4. ④ 思春期の性感染症の実態調査と有効な性教育のあり方に関する研究
  5. ⑤ 若年女性の月経異常からみた生活習慣病スクリーニングについての研究
  6. ⑥ 子育て家族へのサポートに関する研究
  7. ⑦ 社会的ハイリスク妊産婦と虐待予防に関する研究
  8. ⑧ LGBT,性同一性障害への支援に関する研究
小野 智美 教授
  1. ① 子どものインフォームド・アセント,プレパレーションに関する研究
  2. ② 子どもの権利や倫理的問題に関する研究
  3. ③ 子どものセルフケアに関する研究
  4. ④ 小児がんの子どもと家族の看護に関する研究
  5. ⑤ 子どもの手術と看護に関する研究
  6. ⑥ 医療的ケアが必要な子どもの看護に関する研究
  7. ⑦ 重症心身障害児の看護に関する研究
  8. ⑧ 子どもを取り巻く医療・福祉,教育のコラボレーションに関する研究
  9. ⑨ 小児看護学,家族看護学の教育方法に関する研究
片岡 久美恵 講師
  1. ① 不妊症,不育症患者の支援に関する研究
  2. ② 流産・死産などペリネイタル・ロスに関する家族の支援に関する研究
  3. ③ 流産・死産などペリネイタル・ロスに関する看護者の悲嘆に関する研究
臨床応用
看護学領域
森本 美智子 教授
  1. ① 患者および家族のQOLに関する研究
  2. ② セルフマネジメント支援に関する研究
  3. ③ エンドオブライフケア・緩和ケアに関する研究
  4. ④ 看護実践能力に関する研究
  5. ⑤ 評価指標開発に関する研究
森 恵子 教授
  1. ① クリティカルケア看護(救命救急看護領域、臓器移植看護領域、災害看護領域)に関する研究
  2. ② 周術期看護に関する研究
  3. ③ 集学的治療を受けるがん看護のQOLに関する研究
  4. ④ がんリハビリテーション看護に関する研究
コミュニティヘルス看護学領域 谷垣 靜子 教授
  1. ① 訪問看護師の看護実践能力育成に関する研究
  2. ② 意思決定支援の方策に関する研究
  3. ③ 介護予防の評価に関する研究
芳我 ちより 准教授
  1. ① 小児期からの生活習慣病予防に関する研究
  2. ② 中・高年者の健康増進,健康行動に関する研究
  3. ③ 保健師活動の実践・評価に関する研究
沖中 由美 准教授
  1. ① 高齢者と家族・介護者のQuality of life に関する研究
  2. ② 「老いを生きる」高齢者を支えるケアに関する研究
  3. ③ 認知症ケアに関する研究
  4. ④ 高齢者の在宅療養支援に関する研究
岡本 亜紀 講師
  1. ① 精神障害を持つ人のパートナーシップ形成による recovery モデルの構築
  2. ② recovery を目指す包括型地域生活支援プログラム(Assertive Community Treatment:ACT)の応用

大学院生に聞く!

いのちを守りいのちを繋ぐ助産師を目指して

看護学分野
博士前期課程学生

大学院に進んだきっかけ

 私は、叔母の出産を機に助産師の妊娠前から出産後までの幅広い活動について学び、自分も助産師となって産婦とその家族のサポートをしたいと思うようになりました。
 大学院を志望したのは、助産師の国家試験受験資格・看護学修士の学位の取得だけでなく、2年間かけて知識や技術を学べることに魅力を感じたからです。

現在のライフスタイル

 講義では主に助産学の専門科目の授業や演習を行っています。先生方の授業を受けるだけでなく、学生が資料の作成・発表、グループワークで討論するなど主体性をもって行う授業も多く、自ら考え行動するための思考力を養うことができます。
 ゼミでは現代社会の問題について考え文献検討を行い、今後の助産実践に活かせる研究テーマに取り組んでいます。

将来の目標

私は、一人一人の方の気持ちに寄り添い、信頼される助産師になりたいです。助産学実習を通して、一つとして同じお産はなく、産婦の抱える不安や悩みも様々であると学びました。女性の持つ力を信じつつ、エビデンスに基づいた助産ケアを行えるよう、大学院で学びを深めています。

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