研究科長からのメッセージ

 岡山大学大学院保健学研究科長の廣畑 聡です。保健学研究科のホームページへおこしいただき、ありがとうございます。

 中国で新型肺炎がニュースで最初に報じられて以降、「いままでの当たり前は一瞬で変わる」ことを私達は経験してきました。これまでに経験したことのない困難な状況にあっても、必要な医療を継続して社会に提供していくためには、医療にかかわる人材の育成が欠かせないことは言うまでもありません。岡山大学はSDGs(Sustainable Development Goals)を推進しており、様々な課題に対応し解決していく能力を身につけた医療人材の養成を目指しています。わたしたちが直面している大きな変化に柔軟に対応し、社会のニーズにこたえる高度医療に対応できる指導的な人材「知のプロフェッショナル」を養成することを、わたしたちは目指しています。

 本研究科の歴史と特色について、簡単にご紹介させていただきます。大学院保健学研究科は2003年に設置され、看護学分野、放射線技術科学分野、検査技術科学分野の3分野におけるスペシャリストを目指して教育・研究に取り組んでいます。チーム医療は、実地臨床だけでなく、研究の場においても同様です。ニューノーマルと呼ばれる今の時代にチームで対応していく新しい保健学研究科を目指しています。

 岡山大学大学院保健学研究科では,学部での教育を基礎として更なる資格を取得することが可能です,助産師の国家資格取得に向けた助産コース(博士前期課程)を始め,がん看護専門看護師(CNS)コース(博士前期課程),がん放射線科学コース(通称 医学物理士コース)(博士前期課程),ゲノム医療サイエンティスト育成コース(博士前期課程),を有し,医療や保健を支える高度な能力を持つ職業人を養成します.

 それぞれの分野でどのような研究ができるのかについては、各分野のページを御覧ください。また、本研究科は、一般の学生だけでなく既に社会で活躍している方々により高いレベルの専門知識・技術を教授し、それを再び実践の場に還元していただくことを目的としたリカレント教育の場としての使命も担っています。そのため、社会人として職務を継続しつつ、課程を履修しやすい体制を整備しています。社会人特別入試の実施、オンライン講義や休日、夏期・冬期休業日などを利用した集中授業の実施、長期履修制度の導入などによって、社会人の学習機会拡大を図っています。

 大学院に進学すると、新しいことに挑戦することで自分の可能性が確かめられ、さらに大きな夢への情熱が生まれていきます。地域のニーズにこたえる研究、企業との開発研究、世界的な問題を解決する研究、それぞれのテーマに取り組んで、人々の生活をより良い、豊かなものにできるよう、わたしたちと一緒に充実した日々を過ごしましょう。

 大学院では、自分が何をしていくかを自分自身が決める「自主性」、自分の目標を達成するために自分自身が「成長」したいという意欲、そして、地域や社会へ貢献するための「目的」の3つを意識して、学びや研究を進めていくことが重要です。

 大学院では学位や資格を得ることが目標ではなく、専門療育を持ったメディカルスタッフとしての実力を身につけ自己成長するとともに、修得したことや新たな知見をその後の活動に(あるいは人生に)生かす課題発見能力と解決能力を修得することにあると考えます。そのためには、「知ること」だけでは十分ではなくそれを「使うこと」、また「やる気」だけではなく「実行すること」が必要です。岡山大学の保健学研究科で学んだ皆さんが高度医療を担うリーダーとして、国内はもとより国際舞台で活躍されることを大いに期待します。

研究科長 廣畑 聡

研究科長 廣畑 聡