健康食品とは

 健康食品とはどういったものでしょうか?

 「健康のためによい食品でしょ? 野菜はもちろん体にいいし、牛乳だっていいはず。全部健康食品よ。」

 そうですね。正解です。

 現代のように、西洋医学が発達する以前より、規則正しい生活とバランスのとれた食事が健康に良いということを、人々は知っていました。それは、科学的に確かめられていない経験的な知識でしたが、みんながそれを正しいととらえ受け入れてきました。

 科学の発達した近年では、食品の中の成分が生活習慣病や癌などの病気を防ぐということが、様々な研究により明らかにされてきています。そして、私たちはそういった特定の成分を含む食品をできるだけ食事に取り入れようとしています。
 また、「できれば有効な成分だけが含まれたものを摂取できればいいのに。」
と思ってしまいます。

 今市場で流通している健康食品には、そのような考えを基に作られてきたものが多くあります。
 みなさんが、薬局やスーパーなどで見かける薬のような形をした“サプリメント”と呼ばれるものもその一つです。
 また、体に良いと古くから伝承されている草花をお茶にした様なものも健康食品の範疇に含まれます。
 健康食品と言っても実に様々な種類のものがあることはこれで理解していただけたと思います。


健康食品の分類について

 多種多様な健康食品。そもそも定義はあるのでしょうか。

 現在の日本において、「健康食品」についての法律は存在せず、定義もありません。しかし、一般的に考えて健康の保持・増進を期待して摂取する食品と言えます。一方、欧米では、サプリメント法というものが存在し、健康食品の定義が定められています。

 「え?サプリメントと健康食品はちがうでしょ?」

 いいえ、サプリメントも健康食品の一つです。

 「でも、薬の様な形をしているし、薬の様な容器で売られているのに!?」

 錠剤型になっていても、薬ではありません。食品です。

錠剤

表1
医薬品 医薬品
医薬部外品
食品 健康食品 保健機能食品 特定保健用食品
栄養機能食品
いわゆる健康食品
一般食品

 現在、日本で法律により規制を受けつくられている健康食品があります。それらは、保健機能食品と呼ばれます。
 表1に示すように、トクホとよばれる特定保健用食品と、栄養機能食品、その他のいわゆる健康食品に分類することができます。“サプリメント”というと、栄養機能食品に代表されるような錠剤型になったビタミン、ミネラル、またハーブ類を示す意味合いで用いられる場合が多いかもしれません。しかし、呼び方を変えただけで、食品であることに変わりはありません。

 これらの保健機能食品は、健康増進法という法律によって規制を受けています。特に、トクホは国の審査を受け、許可を得なければ販売する事はできません。一方、栄養機能食品は、健康増進法によって規制を受けていますが、国の審査はなく定められた規格基準を満たせばよいとされています。

 健康増進法によって定められ、国の審査を得て販売される特定保健用食品は健康食品の中でどれくらいの割合を占めていると思いますか?

 答えは約3割です。
 残りの7割は、栄養機能食品と、食品としての基準を満たすのみの、いわゆる健康食品と呼ばれるものです。

 「健康食品」、私たちの考える食品とは形も用途も少し違う。けれど、それらはまぎれもなく食品なのです。