学科長からのメッセージ

研究科長・学科長 中塚 幹也
研究科長・学科長
中塚 幹也

 岡山大学医学部保健学科における専門教育では,看護学,放射線技術科学,検査技術科学の3専攻を有し,看護師,保健師,診療放射線技師,臨床検査技師を養成しています.いずれも,それぞれの課程を修了することで国家試験の受験資格を得ることができます.また,農学部と連携(医-農連携)して,体外受精などの生殖医療を担う胚培養士(エンブリオロジスト,(体外受精などの生殖医療で精子・卵子・受精卵などを取り扱う職種)の養成も行っており,新たな分野での活躍の機会を提供しています.さらには,大学院への進学により,助産コースを受講し助産師をめざしたり,研究者や教育者をめざしたりする学生もいます.

 岡山大学医学部保健学科は鹿田キャンパス(大学病院を中心とした医療系キャンパス)に位置しています.看護学,放射線技術科学,検査技術科学の枠を越えて,ひとつのチームとして課題に取り組む実践教育により「チーム医療」の基礎を身につけます.また,隣接する岡山大学病院では,各種臓器の移植医療,X線透視下にカテーテル操作で治療を行うInterventional Radiology(IVR),ICU(集中治療室)やHCU(高度治療室),新生児の心臓手術も含めた小児医療,体外受精などの生殖医療など,最新の臨床医療に触れることができます.このような環境下で,最新の医療知識や技術を身につけるのみならず,医療・保健領域での留学やボランティアを奨励し,好奇心を持って新たなことにチャレンジする精神を身につける機会を作っています.

 大学は,リベラルアーツを身につける場でもあります.岡山大学は津島キャンパスと鹿田キャンパスを含め11学部を擁する総合大学であり,広い範囲の教養を持つことができるとともに,多様な学生と講義やサークル活動を行うことで豊かな人間性や創造力を育むことができます.また,実社会で適切な判断をくだすことができる能力を持ち,グローバルな視点を持ち世界で活躍できる「高度実践人」を育てるため,留学やインターンシップへの参加を奨励しています.

 岡山大学医学部の歴史を見てみると,医学科における医師の養成は約150年,保健学科においても看護師,助産師の養成を始めてから約100年,放射線検査技師や臨床検査技師の養成も50年を超えています.このため国内外で活躍する卒業生は多く,これらの先達に学ぶことができます.卒業生たちが作った太く深く広がった轍(わだち)を進み,様々な医療や保健の場に就き活躍することも可能です.さらには,自身が新たな道を拓くことも可能です.私たちは,夢に向かって学ぶ学生の可能性や選択肢を拡大することを支援し,ともに歴史を作っていきます.